動作が重いパソコンをなんとかして欲しい

ディスク使用率100%を解決する

【ケース2】パソコンの動作がなんか重い…

Windows10をご使用のあるお客様より、パソコンの動作が数日前からもっさりした感じがして重いと、お電話でのご相談がありました。 リモート操作にてお客様のパソコンを触らせて頂いたところ、確かに動作が重く、 デスクトップの何もないところを右クリックしても、5秒ほど右クリックメニューが開かないといった症状でした。タスクマネージャーを確認してみたところ、ディスク使用率が常に100%の状態になっていました。 いつPCがフリーズしてもおかしくない状況です。

原因

ディスクを大幅に使用している項目を確認していくと、

  • ・Windows update
  • ・Microsoft OneDrive
  • ・Google chrome
  • ・System

この辺りの項目がハードディスクの使用率を大幅に押し上げ、ディスク使用率を100%にしていました。

保留されているWindows Updateの手動更新

まずは、Windowsアップデートから。こちらは基本的には自動で更新・インストールされるものですが、何らかの原因により Windowsアップデートが保留や内部エラーになってしまうと完了するまで延々とディスク容量を食い続けていく困ったシステムです。この状況になってしまった場合は、手動でWindows Updateを更新してあげないといけません。

左下のWindowsボタンから設定→更新とセキュリティ→Windows Updateで「最新の状態です」と表示されるまで、更新プログラムのチェックをしてあげましょう。
※手動で更新を押しても保留やエラー表示になる場合は、一度PCを再起動してから再度更新ボタンを押してください。

Microsoft OneDriveの自動起動の停止

次に、Microsoft OneDriveです。こちらはいわゆるマイクロソフト社が用意したクラウドサービス・外部ストレージです。便利な機能ではありますが、同期処理を行う為、そこそこのマシンパワーを必要とします。初期設定ではWindowsの起動と同時に立ち上がる設定になっています。こちらのお客様はone driveを利用していなかった為、自動起動を停止の措置を取りました。

タスクバー右下に隠れている、Microsoft OneDriveの雲のアイコンを右クリックし、OneDriveの設定から「自動起動を停止」を選択しました。タスクマネージャーの「スタートアップ」タブから「無効にする」を選択する事でも自動起動を停止することができます。

使用ブラウザの変更

ここまででもかなり快適になってきましたが、もう少し環境を整えていきます。次はGoogle Chromeです。Google Chromeは初期こそ軽さが売りのブラウザでしたが、今や次々と機能が拡張していきとんでもなく重いブラウザになってしまいました。

今回のお客様はまだそれほどGoogle Chromeに慣れていなかったので、Firefoxへの使用ブラウザの切り替えをお勧めいたしました。

電源供給設定の見直し

電源供給の設定を「省電力」から「バランス」に、「バランス」から「高パフォーマンス」に切り替えることで、消費電力は増えることになりますが、ディスク使用率100%が改善されることもあります。今回のお客様は確認したところ「省電力」設定にされていましたので「バランス」設定にすることで目に見えてPCの動作が軽くなりました。

不要な常駐ソフトのアンインストールと、メモリ増設のアドバイス

他にも、不要な常駐ソフトが多数動作していたためアンインストールし、メモリの増設とSSDへの換装をアドバイスいたしました。

 

以上のようにご対応し、常にディスク使用率100%の状態が解消され、パソコンの重さが改善致しました。お客様によって重さの原因が違うので一概に上記の方法で改善するとは断言できませんが、実際にご訪問したり、お電話しながらのリモート操作で状況をお伺いしながらご対応させて頂きます。
以下、今回の作業の詳細をご紹介致します。皆様のパソコンの重さの改善に繋がれば幸いです。

 

ディスク使用率の高い、動作の重いパソコンへの対処方法

ディスク使用率100%にすぐに達してしまうパソコンへの対処の詳細をご紹介致します。

【Windows Updateの確認】

windows Updateを最新の状態にします。

windowsボタンから「設定」を選択します
windowsボタンから「設定」を選択します。
「更新とセキュリティ」を選択します
設定メニューから「更新とセキュリティ」を選択します。
「更新プログラムのチェック」をおこないます
左の画像のように「最新の状態です」と表示されるまで、「更新プログラムのチェック」をおこないましょう。

 

【Microsoft OneDriveの自動起動の停止する】

Microsoft OneDriveのスタートアップをタスクマネージャーから停止します。

1. デスクトップ下部のタスクバーを右クリックして、タスクマネージャーを立ち上げます。
スタートアップを選択します。
2. タスクマネージャーのメニュータブから、「スタートアップ」を選択します。
Microsoft OneDriveを無効にします
3. Microsoft OneDriveを選択し、「無効にする」ボタンを押します。
以上で設定完了です。
Microsoft OneDriveを無効にします
もし、タスクマネージャーを選択しても、2.のような画面が出ず、左の画像のような状態になるようでしたら、左下の「詳細(D)」ボタンを押してください。これで2.のような画面に切り替わります。

Microsoft OneDriveに限らず、DropboxやGoogleDriveなど、常駐型のクラウドサービスはディスク使用率を大幅に上げる事がありますのでご注意ください。

 

【電源供給設定を変更する】

電源供給設定をバランスや高パフォーマンスに変更します。

windowsボタンから「設定」を選択します
windowsボタンから「設定」を選択します。
「システム」を選択します。
Windowsの設定画面から、「システム」を選択します。
「電源の追加設定」を選択します。
左側のメニューから「電源とスリープ」を選択し、「電源とスリープ」項目の右側から「電源の追加設定」をクリックします。

(左の画像クリックで拡大します)
「システム」を選択します。
電源プランが「省電力」になっていましたら、「バランス」や「高パフォーマンス」にすることで、PCの動作が軽くなることがあります。お試しください。

(左の画像クリックで拡大します)

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